2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョルジュ・バタイユ、『眼球譚/マダム・エドワルダ』、講談社文庫

評論を除くと、これが僕の初めてのバタイユだった。 まあなんとも驚くほど、エロい。猥褻とかではなく、エロいと言ってしまいたくなる。古文書学校、コジェーヴの生徒、みたいなイメージが吹っ飛んで、身近に感じたのだ(下司い感想だが)。 主人公の「私」…

ポール・オースター 『幽霊たち』 新潮文庫

ポール・オースターという名前はずっと気になっていた。 現代アメリカを代表する作家、ベケットとの親和性、云々。様々な情報は耳に挟んでいたのだが、実際に読んだのはこの『幽霊たち』が始めてだった。全体的な感想としては、全面的に大賛成、大好き、とい…